
設立趣旨書
1 趣 旨
近年、本格的な少子・高齢社会の到来に備え、万人が平等に、病気や障害があっても住み慣れた地域で家族と共に生涯暮らすことができるよう、訪問看護・介護等在宅ケアサービスを発展させ、システムとして確立することが急務となってきているが、現状は在宅療養が希望どおり実現できておらず、その家族等は看護や介護のため心身を疲労させ、その結果、休職や退職をやむなくされる等の社会的不利を生んでいます。
我々は、障がいや疾病を持つ方々に対して、上記のような不利・不平等を生まぬために、看護及び在宅生活支援に関する事業を行い、誰もが安心してその人らしい生活を送ることができる地域社会の形成に寄与することを目的とし、特定非営利活動法人を設立したいと考えます。
2 申請に至るまでの経過
米原市及びその周辺地域における訪問看護ステーション事業の状況を見るに、充分に必要な量のサービスが提供されているとは考えにくい状況と思われます。
米原市を例にとると、市の健康福祉部高齢福祉課編集のいきいき高齢者プランまいばらより、要支援の受給者数と要介護の受給者数を比較すると、平成19年において要支援180名・要介護1243名であったのが、平成22年には要支援157名・要介護1419名となっており、要支援者は23名減少し要介護者が176名増加しているという、高齢者の健康状態の悪化と重症化が読み取れるデータとなっています。
また彦根市においては彦根市福祉保健部介護福祉課発行の資料より、ケアマネージャーに対するアンケートの結果、「訪問リハビリテーションのサービスの要望があるものの提供できていない」という回答が要支援では最も多く、要介護では二番目に多い意見として挙げられています。
以上を踏まえ、より一層充実したサービスを提供できるような活動を実施したいと考え、平成25年中頃より準備を始め、平成26年4月5日、創立総会を実施し、特定非営利活動法人 こころ を設立することを決定しましたので、申請いたします。
特定非営利活動法人 こころ